手軽に和の美を紹介する ~都内の公園にて~

外国の友人に、まず薦めるのは一般的に「京都・奈良」、島を極めたい人には「沖縄」「北海道」?、関東県内で日帰パックなら「日光」、「鎌倉」。そこまでしたくはない、する時間ない、ちょっと手軽に時間を費やしたい。でも、やっぱり日本だから「和」のほうがいい・・・
そんなニーズに応えるために、(別にそこまで目的意識があったわけではないが・・・)言ってきました。今回のめぐり会いは以下の3つの公園。
1.東京RosePark ~旧古河庭園~
2.そこで一句、和歌の道 ~六義園~
3.超都会派のクイックジャポネ ~根津美術館庭園~
1.旧古河庭園手軽に和の美を紹介する ~都内の公園にて~_e0025789_111765.jpg
私の恩師の長年のお勧めで、ベルバラ、ではなく春バラを鑑賞しに向かう。六義園とは駅を同じくしていけるので、同じタイミングでいくとよい。ポイントは2つ。①ジャズコンサート(無料)、②昼夜の両方を楽しむこと。夕刻からのライトアップ・・・個人的には「微妙」と表現しておく。5時くらいの明るいうちに入園してしまうのが、コンテンツとしても、時間効率的にも強くお勧めしたい。
洋館は、明治時代の「お雇い外国人」で、東大工学部建築学科の初代教授ジョサイア・コンドル設計というのは、かなり有名な話だそうだ。なんでも彼は、建物と庭の連続性にこだわっていたらしく、この旧古河庭園においても、洋館からフランス庭園、そして気がつけば日本庭園といったような自然な流れがうまく表現されていると、初心者の私でも納得できる。
2.六義園
行った事のなかった私のほうが珍しい(恥?)のだろうか・・・。桜、サツキ、ツツジ、アジサイ、萩、紅葉、梅と、これぞ日本の庭園なり。
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六義というのは、中国の詩経大序にいう詩の六つのパターンを指し、風・賦・比・興・雅・頌を「詩の六義」と呼んでいる、ことからくるらしい。設計者、柳沢吉保さんも詩好きで、紀州の和歌の浦の景勝や和歌に詠まれた名勝の景観が庭園にも映し出されているとのこと。
難しい成り立ちや歴史はそのくらいで、私のお勧めは、①駅から徒歩2分!②抹茶が飲める!③手軽に日本庭園を案内できる!
先の旧古河庭園の前に立ち寄ってみるのがベストだろう。
3.根津美術館庭園
六本木・青山のイメージを裏切るような静かな佇まいで存在感を放っているのが、超都会派の美術館・庭園である。今ではモダン・スタイリッシュの代名詞となったこのエリアで、貴重な「純・和の体感」ができる。手軽に和の美を紹介する ~都内の公園にて~_e0025789_1115823.jpg
美術館自体は私営のため1000円強と若干その費用対効果は問われるが、まあ、土地代・維持管理費を考えればあたりまえか。でもやっぱり「いいよ~」と薦めたいのは、青山にあること、それにつきる。東京にしか滞在しない、「プラダも買いたいし~、カフェも行きたいし、あ、ジャパニーズグリーンティーも飲みた~い!」なんていう少し我ままで都会派の外人向けにはもってこい。実際、庭園の入り口にある喫茶で抹茶が飲める。庭園内で、ご婦人方が催している、茶会などを垣間見れれば、パーフェクト!

by mikisnet | 2005-07-15 11:20 | 東京観光  

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