9年前の恋、再び。 ~期間限定の男女~

今回は、このブログテーマ「邂逅(かいこう)~めぐりあい~」にぴったんこ、の映画のお勧めです。なんといってもめぐり会っちゃうんです。必然のような偶然が2回も。この世の全女性は一度は感じたことがあるはず。「運命の人ってやっぱりいるのね・・・」と。そして、そんな出会いを胸に秘めまくって現実をたくましく生きているはずですわ。

1. Before Sunrise (1995)
2. Before Sunset (2004) ・・・日本は2005年恵比寿にて公開。

1.まずはBefore Sunrise。邦題「恋人たちの距離(ディスタンス)」。
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パリ行きの電車でなんとなく席に居合わせることになった男女が、途中下車してウィーンの街で1日のデートを楽しむことに。次の日の朝日が迎えにくるまでの限られた、「時間」と、二人の「距離」。「期間限定の恋」、「賞味期限のある出会い」。刻々と時間が迫ってくる中で、やっぱり未来が、今後が気になって仕方がない。「私たち、これからどうなるの?」・・・

2.そんな素朴な疑問とほのかな期待ともすっかり忘れてしまったころに、やってきたのがBefore Sunset。映画の中での彼らも、現実と同じ9年という時間が流れていた。そして、恋人たちの街パリで偶然という名の必然の理由で「再会」する。映画も90分、そして彼らの時間も90分。夕刻の飛行機が彼を迎えにくるまでの限られた「時間」と、9年間の二人の「距離」。大人になった二人は、「友人」として、他愛無いトピックでお互いの現状を探りあい、気持ちを探りあう。言葉では語れない入り乱れた切ない感情が、疑問が、期待が、何気ない会話の節々から汲み取れる。「私たち、これからどうなるの?」・・・

「期間限定の恋」つながりで、お勧めしたい本は、 「ハチ公の最後の恋人」 (吉本ばなな著)。1ヶ月、1年、2年でもいい、好きな人と別れる時限装置が作動してしまった状況での恋愛話。「それでも、いい。今、彼が好き」という心理と自分を重ねる女性はかなり多いとのこと・・・。

ちょこっと国際人の友人を多く持つ私の周りには、「外国の人と恋愛する」ケースがかなり多く、この「期間限定もの」は常に私たちを悩ます課題の一つでもある。いつかは帰ってしまう・・・。そんな不安材料は同時に、男女の恋愛・とりまく環境を、かなり盛り上げてくれるのも事実だ。

距離・時間・国籍・年齢・親の反対
障害を乗り越えることで、深まるのは、真実の愛なのか、それとも、ロミオ・ジュリエット風のエゴ・自己満足感か。見極めは難しい。

by mikisnet | 2005-07-15 14:18 | 映画/DVD/TV  

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