これぞ下町、和の極み ~渋い伝統と酒を交わす~

「ジャパニーズフード」と言えば、「SUSHI」「TEMPURA」。肉好きであれば「SUKIYAKI」「KOBE BEEF」というところか。今や国際的にその名を馳せている日本食だが、私(達?)の愛する「和食」は、もっと奥・趣が深いのだ。ということで今回は、次のブレークを狙う渋い和食。「伝統の極み」をご紹介する。モダンに飽きた・疲れた人々や、薄っぺらい観光料理では興奮に欠けるという外国の方々などに、強くお薦めしたい。

1.ここは明治か・大正か? ~上野の伝統おでん、志んせい~
2.いやいや江戸からのコラーゲン。~浅草 駒形どぜう
3.どぜうの代わりにいれたのは?~神田のアンコウ鍋、いせ源
4.江戸は江戸でもこちらは親子 ~日本橋 玉ひで

1.昔情緒あふれる佇まいに、「おばちゃま」がカウンター越しにおでんの注文をとる。上野が「かなりホット」だったころの代表格か?おでんスープはなんとも透き通っていて、かつおだしがエレガントに効いている。これぞ日本の「だし」。e0025789_13211883.jpg大根、ちくわぶ、卵。狭い店内だからこそ、生まれる素朴な人と食の触れ合い。別にその時代を生きたわけではないが、「懐かしさ」をDNAの蠢きに感じながら、下町の珍味の楽しみ方も堪能できる。稲子の佃煮、海鼠(なまこ)、鯨、馬刺し。チャレンジャーな国際人にはうってつけのオモテナシではないだろうか。上野丸井の隣。Webでもヒット極少。・・・極めつけ隠れ家。

2.東京では5件しかないらしい「どぜう」屋。なんでも昔は「どぢやう」、「どじやう」と読んでいたそうな。1806年の江戸大火にて焼け果ててしまったことをもって、不吉な4文字から3文字にする試みがなされたそうな。そして「どぜう」。e0025789_16531475.jpg1801年創業から204年を迎えるこの店は、伝統・浅草のシンボル的存在。お薦めは①風情のある畳部屋。②生きたままの「どぜう」を拷問する?どぜうなべ。かなりグロテスクだが、味・伝統とともに話題性がその人気を呼んでいる。最近では、「コラーゲン」をアピール、「健康志向・美肌追求」コンセプトで女性客の獲得を狙う・・・。かなり日常離れした「伝統食」を楽しみたいチャレンジャーにはお薦め。英語圏の人に「Loach」という英語でいってもわかってもらえない。「鰻(eel)ワールドのホビット」とでも言っておこう。最後に、泥鰌の産卵方法は、かなり変わっているらしい・・・

3.「どぜう」、「見た目グロテスク系」つながりで・・・大正初期にお店の四代目が鮟鱇(あんこう)を入れた鍋料理の専門店に切り替えたという、元泥鰌や。今では「東京唯一」という存在感が、「神田」のオヤジイメージ・・もとい、伝統的イメージとともに人々の心を掴んでいる。お薦めは鮟鱇料理よりも、「素朴なサービス」とその佇まい。印象深かったのは①予約が不可で外で待たされたこと。②かなり早い時間に品切れだったこと。確か8時くらいに「あ、お客さん、鮟鱇きれてるよ~」って普通に言われていた隣の客。え、鮟鱇屋なのに・・・ちなみに、「東のあんこうに西のふぐ」、「海のフォアグラ(あんきも)」と代々呼ばれているくらい、美味で有名なことは周知の通り。

4.江戸は江戸でもこちらは、チキン。1760年創業という軍鶏専門の店。e0025789_17142364.jpg巷では「親子丼の旨い所」としてその名を留めている。そう、ここは「親子丼」の発祥の店でもある。
鶏料理を簡単に食べよう、とのことで、明治時代に考えられたらしい。親子丼もいいが、やはりお薦めは夜のコース。軍鶏鍋という、チキンの鍋。独特な鍋とスタイルに、ひたすら種々のパーツの鶏肉を投入していく。もちろん最後は、「親子丼」。鍋一人前、鳥料理2品で6800円から。箸置きや、専用コースタへのこだわりも要チェック。焼肉・しゃぶしゃぶといったビーフ派には物足りないかもしれないが、たまには「焼き鳥」以外の極上鶏づくしの宴も趣があったよいのでは?

by mikisnet | 2005-07-22 13:16 | 食事全般  

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