ナイロビの蜂

親の「株主優待カード」を使って、映画「ナイロビの蜂」@有楽町を観る。シリアスな映画とは知っていたが、予想以上に映し出される「貧困」像が目に焼きついて離れない。複雑な思いになった。生まれてくる国が違うとこんなにも人生が違うなんて・・・アンフェアだ。
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一方で、大学で国際関係学や憲法を学び、「人権」・「人道的支援」を考えれば考えるほど、どうしても偽善的に思えて、逃げた自分がいた。この映画にあるとおり、いくら熱意をもって戦っても、所詮1人の人間では何もできないのだ、と・・・。その個人が「国」に属する限り、国交では「国益」が優先であり、個人的な感情で目の前の「1人」を助けても、自己満足にしかならない、ということ。

個人的には、経済力の弱い国への旅行は、あまり気が向かない。「綺麗な環境」がない、という贅沢で自分勝手な言い分、というよりも実際は、相対する自分の感情ベクトルが、とても重く、疲れるからだ。ありえないくらいの貧困と対峙し、中途半端な正義感を抱く自分と、外貨を求めてつきまとう彼らを追い払おうとし、ある種の「嫌悪」と人間不信を抱く自分。ああいうアフリカの地の果てには、一生いけないだろうな。私には重すぎる。

by mikisnet | 2006-06-03 19:54 | 映画/DVD/TV  

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