イルカと泳ぐ旅 ~東京都御蔵島村~

東京都という肩書きがなんとも不思議な御蔵島(みくらじま)村。イルカと泳ぐ旅 ~東京都御蔵島村~_e0025789_1351897.jpg人口約300人。「伊豆諸島」のうちの一つで、島全体が国立公園という、八丈島と三宅島に挟まれた孤島。サーファー、ダイバーにも意外と知られていない、隠れ家的存在・・・それはイルカにとっても同じだった。黒潮が運んでくれる豊富な魚資源と、極小島ゆえのリスクがもたらす「非経済・非汚染地帯」。人間が自然を「積極的に破壊する」要因が少なく、今でも多数のイルカが生息している、ドルフィン王国だ。初心者の思いつきで旅立ったので、反省点も多々あったが、参考までにモデルケースを時系列にご紹介する。

●7月29日午前7時40分東海汽船の「アイランドシャトル」というジェットボートに乗る。インターネットで予約したものの、切符は現地購入の為、余裕をもっていくことを強くオススメする。片道7800円位。
イルカと泳ぐ旅 ~東京都御蔵島村~_e0025789_13361799.jpg●午前9時20分 大島(元町港)着。夜の船旅8時間位で直接御蔵島へ行く方法がメジャーらしいが、往復16時間の船旅というのがどうしても耐えられず・・・時間と効率を優先した。大島も初上陸。両方楽しめて、個人的にはかなりオススメ。朝食を食べ、海岸線沿いを散歩。(ここでトカゲ・黒蛇・ミミズの大群と出会い、私はこの世の終わりのようなパニック状態・・・。都会に戻りたい、と早くも思ってしまった)
●午後2時55分 大島空港からヘリで御蔵島へ。東邦航空(TAL)にて約25分の旅。夏場は船便利用が多い為、このヘリの利用は極めて少ない、とのこと。私たち二人のプライベートヘリ体験にかなり優雅な気分(というより、子供のようにはしゃいだ?)を味わう。片道13650円+荷物の重量超過コスト也。
●午後3時30分頃 御蔵島へ到着、民宿へ。あふれんばかりの太陽光が照りつける暑さの中、海風が心地よく、自然の扇風機を堪能する。いわゆる「ビーチ」はないが、崖に囲まれた島の海岸線を散歩。近くの「商店」で非常食とビールを仕入れ、海を見下ろしながら想いに耽る。
●午後6時頃~ 夕食・入浴・睡眠「島の朝は早い」とのことで夜も早く更けていく。一泊2食で7000円也。
●7月30日午前5時 島内アナウンスにて起床。「本日の東京発XX船は6時に到着する予定です」・・・。金のなる木がやってくるぞ、さぁ、準備を始めましょう。ということか?
●午前6時半 釣り船らしきボートで出航。ウェットスーツとスノーケリングセットは必須。約30分クルージングを楽しむ先には、イルカと泳ぐ旅 ~東京都御蔵島村~_e0025789_1374190.jpgイルカが・・・普通にジャンプしている。おおおぉぉぉ!興奮のままに潜ると、もうそこは青い海原で駆け回るイルカの世界。独特の音声も一面に響き渡る。第一印象は、「速い」。一緒に泳ぐなんてとんでもない、泳ぎの達人だった。水中カメラによる撮影に、興味深々のコもいる。大きさ・性格・肌感など、かなり多様だ。ただただ彼らの世界に吸込まれながら、泳ぐ。場所をいくつか移動して、違う群れと戯れる。遊んでくれるコもいれば、無視されるケースも。それを7~8回繰返す。慣れてくるころには、疲れと船酔いが一気に襲ってくるのでご注意を。もう3時間くらいは経過したか、と思ったが実質2時間弱。かなりハード・・・。イルカと泳ぐ旅 ~東京都御蔵島村~_e0025789_13194846.jpgまた、ダイビングと違って、「素もぐり」なので、泳げない人・フィンの使い方が怪しい人はNGで、禁止令が出されることも。船が加速している両脇でピョンピョン飛びながらくっついてくる姿もまた、愛らしい。100%の確立で、イルカと一緒に泳げる島。極上の体験を、終えた。2時間弱のドルフィンスイムで6500円也。(別途ウェットスーツレンタル代1000円)
●午前10時55分 ヘリで大島へ。そのままタクシーで「弘法の浜(ビーチ)」へ。勝手に「黒ゴマビーチ」と名づける。黒い粒状の砂が、妖艶な雰囲気を醸し出している。火山灰とは切ってもきれないご縁なのだ。
●午後2時頃 混浴のパノラマ温泉「浜の湯」へ。400円で入れる公共浴場。午後5時発東京行きの最終便までの間、のんびり過ごす。
●午後7時 東京竹芝桟橋に到着。お台場の夜景が、心地よく迎えてくれ、旅は終了。

イルカと泳げる期間は10月末まで。土日は、既にキャンセル待ち。ダイビングショップが毎年優先的に押さえてしまう為、個人客の予約は例年厳しくなっているとか。が、団体の人数割れなどでキャンセル率も高いらしく、運がよければまだ行けるかも♪ちなみに、役立ったサイトは、ココ

by mikisnet | 2005-08-01 12:03 | 伊豆  

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