究極のIT組織

リアルタイムムービー、として人々を魅了しまくっていたTVドラマ「24」だが、私がはまるポイントはそこではない。なんといっても、「これぞ、インフォメーション・テクノロジーだ」という仕事の仕方だ。衛星だの、周波だの、ブラックリストデータベースだの、交通局とのシステムだの、と観たい情報がすべて瞬時にアクセスでき、適切な管理権限にもとづいて、コントロールすらできる。実際、どこまでの技術がホントで、どれだけ真実味があるかは、別としても、究極のIT組織である、ことは間違いない。そんな彼らの仕事の仕方が、とっても気持ちよい。

もちろん、このドラマのもうひとつの柱は「政治(ポリティックス)」なので、完璧な環境のなかでも物事がいかに単純に進まないか、ってのも見所なのだが。常に投入される「阻害分子」の存在。その肉体的・心理的な部分をいかに利用するか。日常では、あんな切羽詰まった状況での取捨選択はないだろうが、「仕事の進め方」という観点から、考えさせる点はある。

ちなみに今、読んでいる本は、「学習する組織 ~現場に変化のタネをまく~」(光文社新書)。図らずも私の仕事は、常に「組織」に「変化」を要求する役目。それがシステム導入であったり、管理会計手法を変えるであったり、新組織を投入するであったり、通常業務とは別のラインの集約ポイントにいることが多い。いかにうまく「タネまき」ができるか、いろんな意味でのインフォメーションテクノロジーと政治力・人間力が必要だ。

by mikisnet | 2006-11-09 23:18 | 映画/DVD/TV  

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