諸行無常を感じて、酒を飲む。

まだ30度近い気温が続く日中。それでも暦は着実に進んでいく。それを追い越せといわんばかり、服飾品売り場は、秋を通り越して、真冬の佇まい。ちょっとした小売店には、ハロウィーンのオレンジと、間の抜けたかぼちゃの顔で溢れている。真夏のサンダルからいきなりブーツに「変化」した足元が街を駆け抜ける。今年は、極めて不恰好なショートブーツが、「旬」らしい。ゴールド、ブロンズ、これも「今年っぽい」。何もかわらないようなふりをして、この街を造るひとつひとつが変わっていく。再開発で壊されたビルの跡地がとっても小さいことに驚きつつ、隣に構える「次世代」ビル群が既に完了していることにも感心する。

「サマーエンドパーティ」のタイトルをしょった招待状も「inbox」から姿を消し、年末や来年の休暇ネタが増える。仕事、恋愛、結婚、あきらめ、キャリア、保険、投資、子供、転職、希望、そして、女のライフ。一人一人が抱えるコンテンツが大きくなって、友人とも気軽に酒で騒げなくなる。抱えるものの大きさがわかるから、新しい人間関係も、前ほど無邪気に無責任に構築できなくなってくる。

いつからだろう、一人で飲む酒が旨いと感じるようになったのは。人は、「淋しい景色」というけれど、飲みたい時に飲みたいだけ、飲みたいものを飲むのが旨い。

by mikisnet | 2007-09-14 23:10 | ひとりごと  

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