バンコクの上のほうから。

バンコクの暑い夜。とはよく耳にするフレーズだが、今回本当にそれを心から納得した。年末年始は常夏の国とはいえ、一応「真冬」。現地の人にも「寒くって長袖のパジャマを着ちゃったわ」といわれたことが頭に残っている。でも、やっぱり、かなり暑い。太陽がふりそそぐ日中に外を少し歩こうものなら、たちまちやる気がうせてしまう。必要以上にだらだらしなければ、やっていけない、何かが襲ってくる。暑さで重くなった空気が、天から押し付けるモノを感じずにはいられない。この街がいかに近代化しようとも、あのヘビーな密度の中で、なぜ効率的に働けるというのだろうか。
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今回の旅は9日間、バンコクのみの都市型ステイを選んでいた。夫がこれまでの国際生活でも一番強い思い入れがある場所、中学高校と、数年間住んでいたことがある街。私自身は、昔サムイ島帰りにsisydneyと事実上1日だけ寄ったことがある程度。そのときのなんともいえない葛藤(アジアの貧困をはじめて目にしたこと、少しでもパクろうとする文化への戸惑い)が後を引いて、いい印象を一切持っていなかった。でも、約10年間のこの街の変化も含め、地元の人のリアルな生き方や「格差社会」をそれぞれ垣間見ることができて、不思議と愛着をもってしまったのも確かだ。
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夫の過酷な仕事ライフの息抜き、を一番の目的としたので、滞在は自由となにかと恩恵のうけられるヒルトングループのコンラッド。8泊という長さなので、円高の恩恵以上にかなり割安になったのが嬉しい。空港送り迎えやら、エグゼクティブラウンジへの自動アップグレードなどで、かなり上層ライフを楽しめた。
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基本的には、ジム・プール、テニス(ラケット持参したほど)を午前中にしまくって、ローカルな店でランチ、その後はマッサージや買い物をこれまた、超格安と超高級なレベルを程よくミックスして楽しむ。夕方から夜にかけては、地元ハイソサエティ(超金持ち階級)に属する怪しい(?)夫の高校時代の友人に招かれて、これまたハイソな場所でくつろぐ。
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そんなこんなで、9日間はあっという間にすぎていった。空港閉鎖が伴った政情不安のニュースのせいか、観光ビジネスは例年より痛いほどダウン。どこも、あまり混んでいないという印象。空港は、はっきりいってガラガラ。年末年始を感じさせないノリの薄さ(もちろん、そこそこにはある)もあいまって、日常的な非日常を楽しんだ、というのが専らの感覚だ。
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by mikisnet | 2009-01-05 21:57 | バンコク  

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