セレブなビーチで晩夏の恋。

US Weekly Biz9月号に掲載済)

セレブなビーチで晩夏の恋。

ビジネスの世界で、「期待値コントロール」という言葉があるが、その効果がまさに発揮されたといえるのが(?)今回の私のマイアミ旅行だろう。笑)ニューヨークに単身赴任中の旦那のところを拠点に、バケーション先を検討、結局フロリダ旅行の王道、マイアミのサウスビーチに決定した。ニューヨーカー御用達のハンプトン(私の頭の中のイメージは、TVドラマ:ゴシップガール達のようなセレブが集うイメージ!)か、カリブ海のリゾート地が候補だったが、近すぎず遠すぎずの距離感とハリケーン懸念の関係から、マイアミが大浮上したというわけだ。でも私、実はフロリダは初めてではない。麗しき女子大生のころ、「日本人学生がほぼ皆無だから英語の勉強には最高よ」と勧められて送りだされたのが、確かタンパの先の先の先のほう。その時の「あまりに洗練されてなさすぎな街」の勝手なイメージと、退屈しまくった経験とが先行したおかげで、フロリダという地への「期待値」が非常に低かった。つまり、そのような勝手な「コントロール」(単なる浅はかな思い込み)によって、最終的に得られた体験と感動は、「超ビヨンド・エクスぺクテーション!」だったのだ。

なかでも、このひと夏の恋、といってもいいくらいの興奮は、マイアミの食事情。特に地元のキューバレストラン「Puerto Sagua Restaurant」で出された庶民フードが、私のラテン文化への深い興味に火をつけた。中南米イコールメキシコ&ブラジルなノリでわかった気になっていた自分が恥ずかしい。ランチで3日も通う理由となったこの店の名物、Shredded Beef “Cuban Style”とGround Beef “Spanish Style“、そして、地味だけど見た目も触感も全てが新しいキューバのパン。(あのパンは日本で手に入るのだろうか?)意外と薄味で素朴な組み合わせに、古くて新しい妙な愛着心が芽生えてしまったのは言うまでもない。家庭料理の味は、その国や地域の文化が根強く反映されるはず。キューバ文化、あなどれない!それはそうと、ガイドブックに必ず載るどのセレブレストランよりも、この店を熱心に勧めてくれたホテルのスタッフ達、(確かに、トロより赤身派の私だけど)そんなにワタシが庶民派オーラを出してたのかしら・・・?苦笑)何はともあれ、今年の夏はそんな切ない想いで幕を閉じた。
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by mikisnet | 2010-09-10 12:57 | マイアミ  

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