マイナス40℃の七夕 ~皇帝ペンギンの愛の営み~

震度3の地震の最中、恵比寿ガーデンシネマで出会ったものは、極寒の南極でかわいくもタフに生きる「皇帝ペンギン」達。数年前にこの手のドキュメンタリーと遭遇してから、欠かさず見ることにしている、地球規模の感動スペクタクル。しかも、おフランス映画とあって「ロマンス」を感じずにはいられない。余談だが、何かを訴えたいとき・「ポイント」として訴求したいときは、3つが鉄則とのこと。仕事柄、キーワードやお薦め3つが揃うと「整理したい」ウィルスが体内を駆け巡る。過去の投稿でも3つ(たまに4つ)を心掛けてきた。よって今回は以下の3つをまとめてお薦めする。
1.WATARIDORI
2.Deep Blue
3.皇帝ペンギン
1.~「必ず戻ってくる」という約束の物語~撮影期間3年、世界40ヶ国以上を訪れ、 100種類を超える渡り鳥の旅物語を映画化!した、とのこと。マイナス40℃の七夕 ~皇帝ペンギンの愛の営み~_e0025789_1542034.jpg鳥になりたい、自由に空を飛びまわりたい、と思ったことはないだろうか。国境や束縛をを超えて自由に・・・。そんな夢物語の戯言を一発KO、ノックアウトさせてくれる。過酷な現実と自然界の厳しさを文字通り「鳥の視線・角度」で体感できる。どうやって撮影したんだろう、という素朴な疑問・感心はどこへやら、後半で盛り上がるBGMとともに一緒に「飛躍」できそうな勇気を確実に手にできる・・・。

2.~誰もみたことのない世界をみせてあげよう~マイナス40℃の七夕 ~皇帝ペンギンの愛の営み~_e0025789_15554068.jpg海面から海中、そして海底へと海という「蒼い世界」で懸命に生き抜く生命の息吹。水族館ではみえない生の現実と、「弱肉強食」の世界へようこそ。個人的なお薦めは、サウンドトラック。ベルリンフィルハーモニーが初の映画音楽へ挑戦。海洋の壮大なリズムと、魚達の軽快なテンポが、迷わずあなたを現実から引き剥がしてくれる。

3.~120日間絶食し、子供を育てる家族の物語~マイナス40度の南極に住む皇帝ペンギンは、雄雌が交代でヒナを温める。その間、遠く離れた海へ食料を探しにそれぞれが別に旅するのだ。マイナス40℃の七夕 ~皇帝ペンギンの愛の営み~_e0025789_1684127.jpg伴侶を見つけて、ヒナがかえるまでの厳しい、厳しい戦い。『出会いがない』と嘆く人々へ、強くお薦めしたい。愛をはぐくむのには相当の覚悟と努力、そして忍耐がいる。年に一度の愛のダンス。七夕を匂わせる美しくも儚い運命の愛は、遥か南極のペンギンワールドでも存在している。

by mikisnet | 2005-07-23 15:10 | 映画/DVD/TV  

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